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 先週に稲刈りをしました。今年は非常に楽な稲刈りでした。というのはコンバインを買い替えて最新型としたため、田んぼの隅をコンバインが回れるように鎌で手刈りしてたのがほとんどしなくてよくなったり、コンバインに運転者以外に併乗して籾を袋に入れて、農道側に来たら担いでトラックに載せたりという仕事をしなくてよくなりました。その上籾摺り業者に持って行って30キロ近くある籾袋を降ろす作業もなくなりました。いいことばかりのようですが、最大の問題はこの新車のコンバインがものすごーく高いということです。本家と共同購入ですが、1台200万円ぐらいする上、今年は田植え機まで新車にしたので百何十万円もの設備投資となりました。今年は(田んぼを草だらけにした)去年より出来がよくて2割増し以上の収穫でしたが、1俵当たり機械代だけで単純計算で4万円弱、それに肥料代、土代、薬代、籾代、労賃を足せば、恐ろしい原価となります。売値は原価の半値8掛け2割引き以下ですから、お金のために米作りをしてるのではないことだけは確かです。農機具メーカー所長に米作りは趣味みたいなもんだと言ったら「それは違う。趣味なら使うお金はほどほどだが、この金の使い方はまさしく道楽そのものの使い方だから、米作りは道楽だ」と言われてしまいました。農機具メーカーが「旦那、いいものが手に入ったんだ。旦那だから安くしとくよ」と騙してニセモノをつかませる悪徳骨董屋に、こちらがものの価値がわからないバカ旦那に見えてきました。