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ガス機器メーカーのリンナイ主催の講演会に行ってきました。講演者は前真之氏、東大の准教授だそうです。公的機関に名を連ねているのに本音でズバっと言う内容に共感できるところが多かったです。一番気に入った発言は「HEMSなどという電気製品をつけても節電効果は少ない。スカスカの住宅に電気製品をつけまくっても省エネにはならない。きちっとした断熱気密性能のとれた、住宅製造時二酸化炭素排出量の少ない木造住宅を建てるべきだ。」というもの。なかなかこんな真実を言える人はいないです。

著書もさっそく買ってきて読みました。日本人はテレビに情報を依存しすぎです。テレビCMを客観的事実と混同し過剰に信用する傾向があります。テレビ新聞雑誌などの商業マスコミは情報に偏りがあることをもっと意識する必要があります。広告宣伝のない本を広くもっと読んで物事を判断できるようになってほしいものです。ということでまずはこの本を読みましょう。        

前准教授の著書を紹介しておきます。「エコハウスのウソ」日経アーキテクチュアの連載が元だということです。「住まいは夏を旨とするべし」のウソを初回載せた時には苦情が殺到したとのこと。このことだけでいかに日本の住宅建築が遅れているか、事実に基づかない雰囲気や思い込み、ニセ科学がはびこっているかがわかるというものです。写真をクリックしてくれれば帯のところの11個の「ウソ」が読めると思います。合計28のテーマについて書かれてます。家を建てようとしてる人、住宅建設に関わる仕事をしてる人は必読です。