ここ数か月で読んだ本です。囲碁の本は大学時代の後輩の家を訪問した際に頂戴した本です。彼は私と同じ級位者で入学したものの今では7段格の立派な碁打ちです。藤沢秀行と米長邦夫の対談本「勝負の極北」にも本人のエピソードが載ってるくらい今も碁に打ちこんでます。星目で教えた彼に今は当方が先番でも勝てないでしょう。「眠れなくなる宇宙の話」「宇宙に外側はあるか」その昔ブルーバックスを読んでわくわくしていた頃を思い出します。「雲の階段」は週刊誌に35年前連載されていたのを懐かしく思い古本屋で100円で購入しました。作家は司馬遼太郎が好きです。司馬さんは歴史小説を書くときはその資料となる古本などを4トントラックいっぱいに購入して研究するそうです。「竜馬がゆく」を執筆してた頃は神田の古書店街から竜馬関連の本がすべて消えたそうです。そしてその膨大な資料を驚くような速さで読むらいいのですが、すべて読むわけじゃない。目次や見出し、さっと目を通したら本当に必要な部分が即座に見えて来たそうです。だからそんな事ができたんですね。数々の資料に裏付けられていたからこそ、まるでその場にいたかのような迫真の描写になるんでしょうね。中学生のとき初めて読んだ司馬作品の「坂の上の雲」が昨年NHKでドラマ化されたのは大変うれしかったです。同じNHKの大河ドラマのように脚本家にいじられ脚色されてなく、原作に忠実だったのがよかったですね。あと生きてる作家では藤原正彦が今はお気に入りをです。著書「国家の品格」は古本屋で100円で売られているのを見つけたら買っておいて、まだ読んだことがない人には読んでもらうように差し上げます。中島らもも好きです。「固いおとうふ」は東京から来客の営業さんがその日、富山まで移動と聞いて、列車中での暇つぶしにと差し上げました。評論家の三宅久之氏に共感することが多いので「書けなかった特ダネ」は楽しみにして読んだけどちょっと期待外れかな。土屋賢二と藤原正彦はともにお茶ノ水女子大の教授で二人の共通のユーモア感覚は好きですね。全部の本について感想は書けないのでこの辺にしておこうと思います。